本当は怖い自転車通勤。4つのリスクとコントロール方法教えます
最近、スポーツバイクで自転車通勤している人が増えています。自転車通勤を始めるためにクロスバイクの購入を検討している方も多いと思います。もちろん自転車通勤のメリットはたくさんあります。
- 電車での通勤ラッシュがない
- 終電などの時刻表を気にしなくていい
- 車での渋滞がない
- ダイエットなど健康に効果的
- 交通費が浮く
- 寄り道ができる
- CO2が削減されて地球に優しい
などなど、個人的なことから地球環境のことまでメリットだらけです。僕も10kmの距離をクロスバイクで通勤しています。適度な運動になりますし、仕事のストレス発散にもなっていますので、皆さんにも自転車通勤をおすすめしたいです。
しかし、自転車通勤をしているとメリットだけではなく、いろいろなデメリットもあることに気づきました。
- クロスバイクが動かなくなる
- 交通事故に遭う
- クロスバイクが盗難される
- 服装、汗の悩み
などです。普段は快適なのですが、トラブルにあうと途端に面倒な事態になります。
あなたはクロスバイクでの自転車通勤のリスクを理解していますか?そして、その対策をきちんと取っていますか?
ここでは、クロスバイクの自転車通勤のリスクとそのコントロール方法についてお伝えしようと思います。リスクを把握して対策しておけば、いざという時にパニックにならなくて済みます。
決して難しいことではないので、転ばぬ先の杖をきちんと準備しておきましょう!!
1.クロスバイクが動かなくなる
〜クロスバイクのトラブルに対する対策〜
- 当日に重要な案件がある場合は自転車通勤をしない。また時間に余裕を持って出勤する
- 出勤前にタイヤを押してみてタイヤの空気が減っていないか確認する
- 太めのタイヤを装着したり、強度に定評のあるタイヤに変えておく
- 携帯ポンプと替えのチューブを持っておく
- 会社の近所の自転車屋の場所を事前にチェック
- 出勤ルートを決める時に公共交通機関やタクシーを拾いやすい場所を確認して、そのそばを通る
クロスバイクにトラブルで最も多いのはパンクですね。朝の通勤時にクロスバイクのタイヤがパンクをしたらどうしますか?
「もしもし。すみません、自転車がパンクをしたので遅刻します。」
もし、その日の朝に大事な商談があったなら、あなたのキャリアに大きな傷を残すでしょう。
まず大前提として、”当日に重要な案件がある場合は自転車通勤をしない”ということを徹底しましょう。
そして、まずはパンクへの対策をしておきます。出勤前にタイヤを押してみてタイヤの空気が減っていないか確認しましょう。また、太めのタイヤを装着したり、強度に定評のあるタイヤに変えておくのも有効な対策です。
それでも、通勤中に異物が刺さったりしてパンクはするものです。次にパンクした時に備えておきます。
時間に余裕を持って出勤することが前提ですが、パンクは自分で修理することもできます。しかし、通勤時にパンク修理キットで修理していては間に合いません。携帯ポンプと替えのチューブを持っておきましょう。
また、通勤中に異物を踏んで、帰ろうとしたら空気がすっかり抜けていたということもあります。会社の近所の自転車屋の場所を事前にチェックしておきましょう。
パンク修理をしている時間がない時や、クロスバイクが自力走行が出来ないトラブルにあった時には、クロスバイクを置いて徒歩・電車バス・タクシーで出勤することになります。事前に出勤ルートを決める時に公共交通機関やタクシーを拾いやすい場所を確認して、そのそばを通るようにしましょう。ルートは、多少遠回りになっても仕方がないと思ってください。
2.交通事故にあう
〜交通事故に対する対策〜
- 通勤ルート上にある病院・警察・コンビニや薬局の場所をチェック
- 自転車保険に入っておく
- 自転車通勤についての会社への確認を取っておく
クロスバイクに乗る以上、交通事故があなたに起こらないという保証はありません。自動車との衝突だけでなく、転倒などの自損事故から、歩行者との接触や自転車同士の事故など様々な可能性があります。
自損事故の場合、ケガをしていることがあるので通勤ルート上にある病院の場所をチェックしておきましょう。包帯や絆創膏の所持も必要ですね。薬局やコンビニの場所を把握しておくのもいいですね。
歩行者や自転車との事故の場合、お互いの意見の食い違いでトラブルになることも多いです。第三者を挟んで話をすることが大切ですので、事前に通勤ルート上の警察の場所をチェックしておきましょう。また、自転車保険に入っておくことも大切だと思います。
そして、もう一つ忘れがちなのが自転車通勤についての会社への確認です。”通勤に自転車の使用は認められているか”や、”事故時の労災認定されるのか”は、きちんと調べておかないと、事故が起こってから後悔しても遅いです。交通費の問題との兼ね合いもあるデリケートな事柄ですが、万が一に備えることは大切ですね。
3.クロスバイクの盗難にあう
〜盗難対策〜
- 会社敷地内、もしくは最寄りの有人駐輪場に駐輪し、道端に停めることは避ける
- 鍵は2つ以上用意する
通勤する上で、クロスバイクの駐輪場所はとても大切です。道端に停めることは避けましょう。盗難のリスクが高まりますし、いたずらをされる可能性もあります。
まずは、会社に停めるスペースがあるか確認しましょう。会社の敷地内に駐輪できれば盗難の確率はぐっと低くなりますね。
会社に駐輪スペースがない場合は、最寄りの駐輪場に停めましょう。できれば有人の駐輪場、雨対策で屋根付きがいいと思います。クロスバイクは目立つので管理人さんに挨拶するなどして覚えてもらうとなお安心ですね。
鍵は基本的に2つ用意します。一つは前輪と何かを固定できる長いもの、もう一つはフレームと後輪をつなぐ丈夫なものです。さらに、サドルの盗難防止用の鍵もつけていると安心ですね。通勤途中のトラブルで仕方なく道路に放置する場面もあるでしょうから、自宅と会社の往復であっても、面倒ですが鍵は所持しましょう。
4.服装・汗の悩み
〜服装・汗の対策〜
- 走行時に背中にタオルを一枚入れておく
- 着替えと汗取りシートを用意しておく
- 自転車通勤用のスーツを着る
- 雨の日は自転車通勤しないと決めておく
最後に、服装や汗の悩みがあります。
春の半ばから秋にかけてはやはり汗をたっぷりかきます。背中にタオルを一枚入れておくと到着後にタオルを取るだけで下着がべたつきません。
会社に更衣室やシャワー室があれば最高ですが、僕の会社にはありません。朝から汗べっとりでは、周りにも不快感を与えてしまいます。ロッカーに着替えと汗取りシートを用意しておきましょう。
体力的なことも考慮して夏は自転車通勤しないという判断も賢明だと思います。
僕のような10km程度の距離ならばスーツでも大丈夫ですが、それ以上になるとスーツの生地的に難しいですね。それに加えて、通勤着を別にしてもスーツをどうやって運ぶのかが問題です。調べてみると、紳士服のAOKIに自転車通勤用のスーツがありました。
AOKI【LES MUES】《自転車・バイク通勤仕様》ACTIVIST
ストレッチ素材で、家庭で洗濯できます。襟の後ろにリフレクターが付いていたり、モバイルポケットやイヤフォン用の穴があるのが自転車仕様ですね。このような自転車通勤用のスーツを選択するのも一つの手だと思います。
最後に雨の日です。傘の差せないクロスバイクは(そもそも運転時に傘をさしてはいけないことになっていますが)、雨具で荷物も増えますし、事故にあう可能性も上がります。雨の日は自転車通勤しないと決めておいたほうがいいと思います。たまには歩いたり、電車に乗ったりするのも気分転換になっていいものですよ。
5.まとめ
長くなりましたので、最後にもう一度おさらいをしておきましょう。
- 通勤ルート上の自転車屋、公共交通機関、病院・警察などのチェック
- パンク対策・盗難対策をしっかりとる
- 万が一に備えて自転車通勤について会社に確認し、自転車保険に加入する
- 服装や汗対策を工夫する
- 大事な案件のある日、夏や雨の日は自転車通勤を控える
いかがですか。みなさん、すでに何個かは対策をされていると思いますが、これを機会にリスクコントロールの方法を増やしてみてください。よりクロスバイクでの通勤が楽しめるはずです。
それでは、楽しいクロスバイクライフを!!