決めた!!”自転車屋に任せる”と”自分でやろう”との線引き方法

コラム

クロスバイク 自転車屋 改造 カスタム

自転車のカスタム(改造)や部品交換、メンテナンスを自分で行うことは、自転車ライフの楽しみの一つですね。でも、中には自分で行うには難しかったり面倒だったり、女性にとっては大変な力がいる作業などもあります。そんな時に頼りになるのが自転車屋さんです。

しかし、故障してしまった時には持って行きやすいのですが、”ちょっとおかしい気がする”とか”パーツを買ったものの自分で付けれない”という時には自転車専門店というものに少し物怖じしてしまう方も多いはず。

今回は、自転車屋さんに任せたほうが良いカスタムやメンテナンスの紹介に加えて、工具の値段や工賃、作業時間を踏まえて”自転車屋で行うべき”か”自分でするべき”かの線引きをする方法をお伝えしたいと思います。

自分の中で線引きしておくことによって、後悔のない自転車ライフを送りましょう!!

1.自転車屋の種類 修理ができる店舗

街にある自転車屋さんは、以下のように分けられます。

  • 大型自転車店(あさひ・イオンバイクなど)
  • ホームセンター
  • スポーツバイク専門店
  • 小型自転車店
  • 中古自転車店

大型自転車店では、ほとんどのカスタム・メンテナンス・修理を受け付けています。また、部品の持ち込みも可能なところが多いようです。

ホームセンターでは、店舗によって各種整備が可能かどうかは違うようです。

スポーツバイク専門店・小型自転車屋ではもちろん各種整備は可能です。しかし、そこで購入したもの以外の整備は受け付けないという店舗もあるようなので事前に問い合わせする必要があります。もちろん、パンクなどはどんな自転車でも修理してもらえると思いますが。

中古自転車屋では、その店のオーナー・スタッフによって対応できるかどうか変わるようです。自転車整備もお任せという店舗もあれば、整備等は一切できないという店舗まで様々です。

自転車屋さんの世話に一切ならないという方はあまりいないでしょうから、店舗での購入時に整備のことについてもしっかり聞いておくと良いでしょうね。

2.自転車屋に任せたほうがいいカスタムやメンテナンスとは

自転車屋に任せたほうがいいかどうかの一般的な判断基準は

  1. 整備不良が重大な事故につながるかどうか
  2. 専門的な知識や経験が必要かどうか(女性の場合は腕力も考慮)
  3. 特殊な工具が必要かどうか
  4. 工賃が適当であるか

が挙げられると思います。

それでは、その基準に当てはまる整備を挙げていきましょう。

2-1.整備不良が重大な事故につながるもの

・リムの振れ取り(スポークの破損)

簡単に言うとホイールのゆがみを修正する作業です。専門的な道具と知識・経験が必要となります。スポークは軸と車輪をつなぐ細い棒のことです。これが折れていたりすると走行中にホイールが破損し重大事故につながります。

・ブレーキ周り

専門的な道具等は必要ありませんが、不具合があった場合は減速できず重大事故につながります。自信がない場合はプロに任せるべきです。

・ハンドルのヘッドセットの破損

ハンドルのヘッドセットが破損していると、ハンドルが引っかかったりスムーズに動かなくなります。もちろん操作不能になり重大事故につながります。専門的な工具が必要です。

上記の整備不良は、すぐに重大な事故につながります。“その整備不良が重大な事故につながるかどうか”を判断基準にしましょう。

2-2.専門的な知識・経験が必要なもの

・スプロケットの調整

・ディレイラーの調整

それぞれ専門的な知識、経験が必要です。知識は、インターネットや書籍・講習会への参加や先輩に教えてもらうことで得ることができます。自転車はそうそう壊れるものではありませんから、経験はプロとアマチュアの差が一番出るところでしょう。さて、知識と経験に関わるコストは時間です。緊急を要していて、インターネットで調べている場合ではない時もあるでしょう。“その整備を自分で行った場合にかかる時間は妥当かどうか”を考えましょう。

作業時間の目安としては、以下の書籍に記載があります。

ちなみにスプロケットの交換は40分、リアディレイラーの調整は50分だそうです。初心者の方ならその1.5倍〜2倍は掛かるかも知れませんね。

 2-3.専門の工具が必要なもの

・BB(ボトムブラケット)の調整・交換

・クランクの調整・交換

・ペダルの交換

それぞれ、専門の工具が必要です。もちろん工具にかかるコストはお金です。工具は使用頻度が高いほどコストは下がります。プロに任せた時には工具代はかかりませんが工賃がかかります。“工具の価格・使用頻度と自転車屋に任せた時の工賃を比較してどちらが妥当か”を調べてみましょう。

工具の価格はインターネットで簡単に調べることができます。しかし工賃は個々の事情で違うのでインターネットに記載されていることが少ないです。実際に自転車屋に自転車を持ち込んで見積もってもらうのが一番でしょう。一部の大型店では店内に工賃の目安一覧表があるようです。以下の記事がとても参考になります。

2-4.まとめ 

  重大事故 専門工具 知識経験 自転車屋に任せるべきか

リムの振れ取り

スポーク破損

ブレーキ周り  
ヘッドセットの破損  
BBの交換調整    
クランクの交換調整    
ペダルの交換    
スプロケットの調整    
ディレイラーの調整    

今までに出てきた整備を、 表にまとめてみました。もちろん、専用工具があって知識と経験があればリムの振れ取りを個人で行っても全く問題ありません。

では、実際に僕をモデルに具体的な整備を例にして自転車屋に任せるかどうかの線引きをしてみましょう。

3.実際に線引きしてみた

まずはおさらい。

  • その整備不良が重大な事故につながるかどうか
  • その整備を自分で行った場合にかかる時間は妥当かどうか
  • 工具の価格・使用頻度と自転車屋に任せた時の工賃を比較してどちらが妥当か

でしたね。

・例1 タイヤの空気入れ

重大事故につながる??

→No。空気の入れ方を覚えるのは簡単。空気を入れ過ぎた時のチューブの破裂音はびっくりしますが・・・。

かかる時間は??

→慣れれば5分。自転車屋に任せると店舗への移動時間もかかる。

工具の価格と工賃の比較は??

→エアポンプは1500円程度から。店舗での工賃は50~100円のところが多い。

判断は??

自分でやる(当たり前か…)。自分でやった方が早いし、エアポンプも30回空気を入れれば元が取れる。空気入れは頻繁に行うのでコスパも問題ない。

例2 スプロケットの交換

重大事故につながる??

→作業工程は比較的簡単。不具合があれば分かりやすいので、走行をすぐに中止すれば大丈夫。

かかる時間は??

→作業時間の目安は40分。他に専用工具を手に入れる時間とネットや本での情報収集で、半日は必要かも。

工具の価格と工賃の比較は??

→専門工具フリーホイールリムバー700円〜とスプロケットリムバー800円〜で1500円程度。工具の使用頻度は少なそう。知り合いで持っている人は皆無。一方、大型専門店の工賃は11oo円くらい。

判断は??

自転車屋に任せる。頻繁に行うカスタムではないので、時間と費用を考えるとプロに任せた方が無難かな。

4.最後に

自転車屋に任せるか自分でやるかの線引き方法、お役に立ちましたか。

修理やメンテナンス、カスタム改造を自分で行うのは自転車ライフの醍醐味の一部です。しかし、あれもこれも全部自分でやろうとすると、費用も時間もいくらあっても足りませんし、すべて自転車屋まかせも味気ないものです。ご自身の環境を踏まえて、上手に線引きをして自転車屋さんと付き合えたら最高ですね。

では、楽しいクロスバイクライフを!!


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